「旬」の話を切り口とする詐欺話には、絶対に気をつけたい

 

「それ、ダメでしょ?」

昨年末のことですが、知り合いから

「こんなことがあるんだけど、どう思う?」

って聞かされた話があります。

かいつまんで書くと、

  • 友人から、とある商品の販売組合の会員にならないかと誘われている
  • その会員になると、普通に売っている商品が、ほぼ原価で購入できる
  • 入会金と月々の会費は必要であり、毎月、最低○○円は購入しなければならない

との内容です。

「原価で購入できる」というその原価とは一体何か?とか、購入義務って何?という疑問は残りますが、ここまでは、まあ、無くは無い話だと思うのですね。

 

ところが、さらに、続きがありまして

  • 出資金を出すと、正会員となれる
  • 新規の会員を入会させると紹介料がもらえて、かつ、その人の購入額の何パーセントかが、継続的にもらえる
  • さらにその人が、別の会員を入会させれば(つまり孫会員)、その人の購入額の何パーセントかももらえる

というものです。

 

どこからどう見ても「マルチ商法」だと思うのですが・・・。

しかも、原価で買えるのに、売り上げの何パーセントかをもらえるって・・・、ねぇ。いくら何でも変ですよね。

 

オレ:「それ、ダメでしょ?」

知人:「でしょ!でも、この話を持ってきた人は完全に信じきっていて、もう○十万円も、お金出したって。何とか止めてやりたいんだけど、聞く耳持たず。それどころか、『儲かるから、一口乗れよ』としつこく勧誘してくる」

オレ:「じゃあ、もう放っておくしかないんじゃないの?その人もいい大人なんだから、そのうち、ヤケドしたことに気づくだろうし・・・」

知人:「そうなんだけど・・・。その人が、『どうしても会の人を紹介したい』って3人で会うことになってる」

オレ:「え?行くの?それはそれで面白いから、行ってきてよ。で、どんな感じだったか、後で話を聞かせてね」

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「ダメだ、こりゃ」

そして、後日談です。

これまた、かいつまんで記すと、

  • やってきたのは30代半ばの、清潔感あふれるさわやかな男性
  • これまで、さまざまな企業にコンサルタントとして関わり、いくつもの会社を立ち直らせた。特にサービス業関係のコンサルタントには絶対の自信がある、と自己紹介
  • その会の創設メンバーらしく、仕組みを「ITベンチャー」という風に表現していた

といった感じ。

 

弁舌あざやかに、その会の概要を説明をしたそうですが、話している内容は明らかに矛盾だらけ。

にも関わらず、隣の席で仲介者は、その幹部を尊敬のまなざしで見ているので、正面切って矛盾点を追求すると、ややこしくなりそうな雰囲気だったそうです。

そこで、変化球的に、「さきほど、コンサルをやってきたと言っていたが、具体的にどんな会社に、どんなコンサルを行ったのか、教えて欲しい」と聞いたとのこと。

すると、サッと顔色が変わり、「どの会社かは具体的に言えないし、業界もいろいろな問題があるから、それを素人に説明するのは難しい。でも、やってきたことは信じて欲しい」みたいなことを、答えたそうです。

 

胡散臭さ、満載ですね・・・。

「ダメだ、こりゃ」ということで、一人、先に辞したそうですが、やっぱり友人のことが心配で、何とか止められないか、と気を揉んでいます。

この会は、まだ実働していないため、「詐欺」とは言い切れないのでしょう。

一方、もしかしたら「マルチ商法」まがいとして、すでに”ご当局”の内偵が始まっているかもしれません。

いずれにせよ、本人が聞く耳をもっていない以上、私の知り合いにできる事は無いと思うのですが・・・。

 

旨い儲け話

「投資詐欺」というのもあります。

古くは、大問題になった金のペーパー商法や投資顧問、近年では、牧場の投資話がありましたね。

また、「M資金」などは、名前を変えつつ、今でも横行しているそうですし・・・。

 

この手の儲け話に引っかかる人は、自業自得だという人もいます。
たしかに、そういう面はあるでしょう。

ただ、「そんな、旨い話なんか、ある訳ない」と最初は疑っていても、言葉巧みに話をされるうちに信じてしまい、やがて取り込まれていく、そんな人もたくさんいるはずです。

 

残念ながら、騙されたお金は、まず返ってこないし、最後は自己責任ということになるのでしょうけれど・・・。
いずれにせよ、「出来すぎた儲け話には乗らない」のが一番ですね。

 

振り込め詐欺

 

一方、「振り込め詐欺」があります。

これは、多くが「儲け話」ではなく、人の弱みや無知に付け込んで騙すという詐欺の中でも、本当にあくどい手口だといえるでしょう。

知り合いで、その手の電話がかかってきた人は何人もいますし、中には、親御さんが支払い直前まで至り、銀行のATMで係りの人から止められて、初めて気づいたという人もいます。

 

そして、ずいぶん前ですが、私の義母にも電話がかかってきたことがあるのです。

幸いにも、「おかしい」と電話を切ったそうですが、言葉巧みに話を持っていこうとしていたようで、「あれじゃぁ、騙されても仕方ない」と言っていました。

*電話口の相手は、標準語をしゃべっていたので違うと思ったそうです。

ちなみに私は、関西弁しかしゃべれません。

電話を切ったあと、だんだんと怖くなってきて、手の震えが止まらなかったと言っていました。

実際に被害に会われた人は、もう不愉快どころの話ではなく、心中、察するに余りあることだと思います。

 

件数も被害額も増加傾向?

さて、この振り込め詐欺ですが、件数・被害額とも増加しているようです。

詐欺の手口も知れてきましたし、警察はもちろん、銀行を中心に防止策 を取っていますが、それでも増加しているのは、手口が巧妙化しているからでしょうね。

「振込み型」から、「現金受取型」そして「現金送付型」に切り替えてきているのも、その一例だと思います。

「母さん、オレオレ!風を引いて、のどの具合が悪くて・・・」で始まり、

「会社の金を使いこんだのがばれた」とか、「交通事故を起こしてしまって」という弱みに付け込み、焦らせて振り込ませるという手口から、「還付金がある」と偽って、ATMの操作に不慣れな老人に振り込ませるケースまで、その手口は実に多々あるとか。

 

「旬」の話が切り口

その手口として、「旬」の話を切り口とした詐欺があるそうです。

少し前では、「マイナンバー」

そして、今は確定申告の時期ですので、例えば「手続きすれば、医療費が還付されますよ」みたいな話をしてくる可能性が高い。

そして、この先に発生が懸念されているのが、

  • 臨時給付金
  • 電力小売自由化

に関わる詐欺とのことです。

「臨時給付金」は、所得の低い年金受給者に3万円の給付がなされる、というものですが、その手続きが必要と偽って、ATMで振り込ませる、というもの。

「電力小売自由化」は、電力会社が無料でスマートメーターに取り替えることとなりますが、それにかこつけて、お金を取ったり、高額な機器を売り付けたりといったことです。

「振り込め詐欺」とは違いますが、巧妙にお金を騙し取ろうとすることが懸念されています。

 

新入学生がターゲット

さらにもうひとつ。

これは例年のことですが、新入学で地方から出てきたばかりの大学生を狙った詐欺もあります。

友人から、「絶対、儲かるから」と、例えば高額な投資関係の商材を購入するよう、強く奨められるのです。

「そんなお金はないし・・・」と何度か断っても、「絶対に儲かるから!借金しても、儲けたお金ですぐに返せるから!」と無理に進められる。

地方から出てきたばかりで、相談出来る友達はいないし、これ以上断り続けたら、ただでさえ少ない友人を失うことになりかねない・・・。

で、しぶしぶローンを組んで、その商材を買うのですが、はっきりいってインチキ商材で、これがまた、全く儲からないわけです。

そこで、商材会社にクレームというか相談すると、「あなたの友達を勧誘してきなさい。1個売れればいくらあげるから。そうしたら借金が返せるよ」と言われる。

背に腹は替えられずで、別の友人に順番に売りつけていく・・・。

これは、マルチ商法に近いのかもしれませんが、巻き込まれてしまうと、被害者になるばかりでなく、加害者にもなってしまいます。

そうなってしまうと、本当に不幸としか言いようがないです。

絶対に騙されることのないように、心底、気をつけていただきたいと思います。

 

加害者と被害者の言葉

さて、詐欺を働くほうは、こんな言葉を口にするとのことです。

  • 元本保証
  • 短期間
  • 高金利・高配当・絶対儲かる
  • 今すぐ、やらないと間に合わなくなる
  • 皆がやっている

安心させつつ、焦らせるということでしょう。

一方、被害にあった人が口にする言葉としては、以下のことがあるそうです。

  • まさか、自分が騙されるとは思っていなかった
  • あの人が、そんなに悪い人だとは思わなかった
  • ちょっとおかしいと思っていた

このように、「自分は大丈夫」って思っていても、引っかかってしまうことがあるわけです。

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何でも疑うというのは悲しい話ではありますが、せめて「分の良すぎる儲け話」や、「見ず知らずの人間からの突然の電話」「時間がないとせっつかれる」といった、普通ではない状況のときこそ、落ち着いた対応をすべき、ということですね。

そして、お身内に老人がいる方は、日ごろから気をつけてあげるようにしていただければと。

 

本文は以上です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

それでは、また次回!

 

 
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