転職活動で必須の応募書類には、
- 添え状
- 履歴書
- 職務経歴書
の3つがあります。
添え状とは、もともとは書類を送付する際に、その目的や同封物を書くビジネス文書のこと。
転職活動の応募時では、自己PRと志望動機など、「自分自身の紹介状」として活用します。
一方、メインの履歴書と職務経歴書は、自分の経歴や職務を記入するもので、一見、似たものと思いがちです。
でも、それぞれの目的や役割は違うのですね。
では、履歴書と職務経歴書は、どう違うのでしょうか?
履歴書とは
まだ就職されていない方でも、アルバイトなどの申し込みで、履歴書を書いたことがあるという人は多いでしょう。
履歴書は、一言で言うと、基本的な「個人情報」を形式に従って提供するための書類、と言えます。
市販の定型書式を用いて構いませんし、ネットからダウンロードして使用してもOKです。
履歴書に記入する項目は、住所・氏名をはじめ、学歴、職歴、志望動機、免許・資格、特技、趣味など。
また、履歴書に顔写真を貼付します。この写真はとても重要です。
学歴欄には、概ね中学校か高校から卒業した年月で記入し、大学は学部名や専攻も記入します。
職歴欄では、勤務先の会社名、部署名、役職、入退社日といった基本的な事項のみを記入します。
その他の個人情報である、免許・資格はその名称と取得年月を書き、特技や趣味は、「常識の範囲」で書くのが通例ですね。
そして、就職・転職の場合、「志望動機」を書くことになりますが、実はここが一番のやっかいものなのですが・・・。
転職で複数社に応募するときも、履歴書は、一度書くと「志望動機」以外は、ほとんど書き直す必要はありません。
そして、「志望動機」以外は、客観的な個人情報となりますので、できるだけ簡潔に書く必要があるのですね。
職務経歴書とは
職務経歴書は、ビジネスパーソンとしての自分をアピールするための書類です。
仕事において、これまでどのような経験をしてきたか、どんな成果を出してきたか、自分の持つスキルやノウハウなどを細かく記すことで、自分自身をアピールします。
そして、採用する側としては、この職務経歴書に書かれている内容を最重要視し、次のステップである採用面接に呼ぶかどうかを判断します。
職務経歴書の書式は基本的にはフリーフォーマットですので(会社によっては、書式を指定される場合もありますが・・・)、記入に際して自由度は高くなります。
なので、ここでいかに自分をプレゼンテーションできるかが大切なんですよね。
おわりに
以上のように、履歴書は「個人情報」を客観的に記すもの、職務経歴書は自分を売り込むものというのが、両者の大きな違いとなるのです。
履歴書と職務経歴書、何となく似たようなものと感じることが多いですが、それぞれの目的と役割は異なります。
その違いを理解しておくと、スムーズに書けますよ。
では、また。