哲学と妖怪の融合 『哲学堂公園』に行ってきました

 

東京は中野区にある「哲学堂公園」という、とても不思議な公園に行ってきました。

この公園は「哲学館大学(現在の東洋大学)」の創設者である故・井上円了博士が、”精神修養の場”として、哲学世界を視覚的に表現されたもの。

”哲学”がモチーフとなった公園は、世界でも例をみないそうです。

園内には、77もの哲学を具現化した場があり、哲学を理解するうえで必要な概念が理解できるということです。

そして、井上博士は妖怪学のエキスパートでもあり、中では、いくつかの妖怪が見られるのです。

四聖堂

孔子と釈迦、ソクラテスとカントの「四聖」が、世界的四哲人として祀られています。

絶対城

元・図書館です。

手前の石碑を支える子どもの石像の目が、やたらにハッキリしています。

宇宙館

講堂。

引き戸が壁の端っこに、しかも2面に並んで設置されています。

壁は、なぜか錆びたブリキ板。

三祖碑

中国の黄帝、印度の足目、ギリシャのターレスの三人が刻まれています。

六賢台

外観は2層、内側は3層の塔です。

日本の聖徳太子・菅原道真、中国の荘子・朱子、印度の龍樹・迦毘羅仙の「六賢」が祀られています。

 三学亭

哲学堂公園の中の丘?にある休憩所。

写真のとおり三角形です。

上部には、林羅山、平田篤胤、釈凝然の肖像画が飾られています。

幽霊梅

井上博士が駒込に住んでいたときに、庭に植えられていた梅を移植したもの。

この木の下に幽霊がでると大騒ぎなったそうです。

狸灯(りとう)

狸の灯篭です。お腹のところに灯りが仕込まれるようになっています。

これには、「狸が人を化かすのと同じように、人間も悪事に長けているという性質があるが、こうした悪徳の中にも、光り輝く霊性を秘めている」ことを表しているそうです。

散歩中のおばあさんが、頭をグリグリと撫で回していました。

鬼灯(きとう)

狸灯に相対するものとして設置されている鬼の灯篭。

「理性島」に設置されています。

「人の心中に悪念や妄想が宿っているのは心の鬼のためだが、心の内に良心の光明があるので、鬼が灯篭(良心)を抱きつつ、それに圧倒され苦しんでいる」との意図が込められているそうです。

哲理門

正門です。瓦には「哲」の文字が刻まれています。

通常、こういった門には仁王様が奉られているものですが・・・、こちらでは、なんと「天狗」に「幽霊」が置かれています。

 

中は、真っ暗で、目を凝らしていると、突然、浮かび上がるように見えました。

かなり、不気味です。

写真を撮っていると親子連れがやってきたのですが、子どもが「こわい~!」って泣きはじめました。

(像の写真は、シャッターが降りず、撮影出来ませんでした)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

哲学堂公園、何ともいえぬ独特の雰囲気があります。

地元では心霊スポットといわれているのが、よくわかります。

(哲学の理解は、残念ながらできませんでしたが・・・)

毎週、第一日曜日は、いくつかの建物の内覧ができます。

また春から秋にかけて、毎月1回、怪談の夜会が開催されているとのこと。

ご興味のある方は、一度、行かれてみてはいかがでしょうか?

哲学堂公園へのアクセス

西武新宿線「新井薬師前駅」から徒歩12分

都営大江戸線「落合南長崎駅」から徒歩13分

東京都中野区松が丘1-34-28

 

 おまけ

公園横にある野球場の向こうに、不思議な形の建物が見えます。

大正時代か昭和時代の怪奇小説の表紙にでも出てきそうな形です。

近くによると・・・。

これは「野方配水塔」というもの、いわゆる給水施設です。

竣工は1929年なので、出来てから90年近く経っていますね。現在は、災害用給水槽となっています。

 

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では、また。