「お金って何?」と聞かれたら、誰でも何らかの説明はできますよね。
でも、「お金について幼稚園児でもわかるように説明しなさい」と言われたら・・・、何をどう説明しようかと、ちょっと困るのではないでしょうか?
社会人1年目からのお金の教養
「社会人1年目からの お金の教養」(泉正人著)という本を読みました。
章立ては以下の通り。
第一章 社会人に必要な「お金の教養」ってなに?
第二章 まだそんな「お金の使い方」をしてるの?
第三章 ダマされたくなければ「社会の仕組み」を学ぼう
第四章 トラブルから身を守る方法
第五章 「お金を貯める」なら押さえるべきこと
第六章 「お金を稼ぎたい」ならやるべきこと
第七章 「お金を増やしたい」なら知っておくべきこと
第八章 誰も教えてくれない「資産」のこと
第九章 「豊かな未来」は狙って手に入れよう!
いわゆるお金の入門書で、お金に関することをほぼ全て網羅しています。
正直言って内容は「とても薄い」ものなんですが、お金に関してどんなことがあるのかをサラッと知ることができます。
そして、お金について「こういうものでしょ?」と何となく知っている基本的なことが、わかりやすくコンパクトに説明されているので、「なるほど、そういうことか!」とハッキリ・スッキリと理解できるのです。
お金についての説明
本書では「お金」そのものについていくつか書かれています。
以下、少し抜粋・引用します。
お金が持つ3つの機能
お金の機能は「尺度、交換、貯蔵」。
- 尺度は、モノの価値を測る機能
- 交換は、モノを得る・渡すときの手段という機能
- 貯蔵は、価値を交換できる形で貯める機能
3つのお金の使い方
お金の使い方は「消費、投資、浪費」。
- 消費は、日々の生活をするのに必要なもの。電気・水道・ガスといった光熱費や家賃、通信費、毎日の食費、そのほか日用品などが含まれる
- 投資は、株や不動産など将来の資産形成につながるもの。キャリアアップのための資格取得や健康維持のための食費などの自己投資も含む
- 浪費は、必要以上に飲み食いしたお金や、欲にまかせて買う高級品や嗜好品も含まれる
お金について、こういった括りの説明を読むと、とても分かりやすかったです。
冒頭に書いた「お金について幼稚園児でもわかるように説明しなさい」というお題も、ここでのエッセンスを話すと、分かってもらえるのではと思いました。
なお、本書にはお金に関わることとして、
- 給与明細の見方
- クレジットカードの仕組み
- 資産の作り方
- 銀行とノンバンクの違い
- 消費者金融・ヤミ金融
などが広く書かれています。
おわりに
タイトルには「社会人1年目からの」と書かれていますが、ここに書かれている実社会でのお金については、大学生も知っておくべきことだと思いました。
また、社会人になって何年も経っている人でも、この本で知識の整理をしたり、これを入門書として、より詳しい知識を得るきっかけにされることをおすすめします。
では、また。