「MIIDAS(ミーダス)」という転職サイトで、自分の適正な年収はどれくらいになるのかをチェックしてみました。
こちらの転職サイトは、200万人以上の年収データから、転職別、年齢別、学歴別の年収データを整備し、かつ、 7万人の転職実績データをもとに、自分の本当の市場価値が見出せるというもの。
これ、とっても信頼性の高いサイトなので重宝してるんです。
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さて、実態として、世の中の給与水準ってどうなってるのか、気になったので、ザックリと調べてみました。
ソースは、国税庁のホームページ。
「平成27年分民間給与実態統計調査結果について」に掲載されているデータ・図表を使用しています。
平成27年分民間給与実態統計調査結果について|報道発表資料(プレスリリース)目次|国税庁
なお、以下の記載文言は、あまりたいしたことは書いていませんが、ほとんどが私の個人的な感想や想像ですので、信憑性は低いと思いますよ(笑)。
業種別平均年収で3倍近い差が!
まずは業種別の平均年収。
国税庁の元データが、数字のベタ打ちだったので、エクセルでグラフにしてみたのですが・・・、完成したグラフを見てビックリしました。
業種によってこんなに平均年収が違う
平均年収で最も高い業種が「電気・ガス・熱供給・水道業」が715万円であるのに対して、最も低いのが「宿泊業、飲食サービス業」で236万円。
およそ、3倍の差がついています。
「電気・ガス・熱供給・水道業」は、大手の電力会社やガス会社など、地域独占の超優良企業で、正社員の多い企業が平均年収を押し上げているのではないか、と。
一方、「宿泊業、飲食サービス業」は、個人経営のところが多いでしょうし、働く人もアルバイトなどの非正規社員が多いため、平均年収が低いのではないかと思います。
「慢性的な人手不足」が長く続いていますが、働く人が少ないのは、「給料が安いから」というのが大きな理由なんでしょうね。
業種ごとに置かれている状況が違いますので、同じ土俵で比べるのは良くないのでしょうが、就職した会社はもちろん、その業種によって、生涯賃金が全く異なってくることにビックリしました。
「就職希望ランキング」と「転職希望ランキング」のギャップ
余談ですが、学生を対象とした「就職希望ランキング」と、社会人を対象とした「転職希望ランキング」を比較すると、ランクインしている会社がかなり違うんですよね。
学生は企業のネームバリューや生活密着度、そして、「憧れ」のようなふわっとした要素が志望の大きな要素になっているけれど、社会人になると、それぞれの業種や企業の実態が分かり、また、他の業種についても、何となく分かってきますから、現実的な見る目によって判断されるのでしょう。
学生に非常に人気のある一方、社会人のランキングでは、かなり下位に位置する某企業があります。
その会社は典型的なサービス業で、親近感は高く、一見、華やかな仕事に見えるけれど、拘束時間がやたらに長いのに、ありえないくらい給料が安いのです。
とある大卒・30代の男性の話ですが、激しい就職戦線を勝ち抜いて、晴れてその会社に就職したものの、給料が全く上がらず。
ある日、ボーナスも含む年収を時給換算したら、1,000円弱だったとか。
「アルバイトをしているほうが、実入りが良い」と分かって、泣きそうになったという話を聞いたことがあります。
年収別人口では「300万円台」が一番多い
全体の平均年収は420万円。
ですが、年収別の人口を見ると、300万円台が多く、次が200万円台となっています・・・。
割合に置き直したのがこちら。
こうやって見ると、年収分布が良く分かりますね。
平均年収が50%ラインよりも、かなり上になっているのは、1000万円超の富裕層がガッツリと引き上げているからなのでしょう。
給与の男女差が大きい
そして、年齢階層別の平均給与。
30代から50代にかけて、男女間の差が大きいのは、女性の昇給・昇進が男性に比べて抑圧されているのとものに、女性が結婚・出産を機に正社員から退職し、パートという立場で再就職しているからだろうと見て取れます。
これを見ると、政府が「ダイバーシティ」を推進しつつ、配偶者控除の撤廃を画策したり、社会保険加入収入額を引き下げようとしている理由が良く分かりますね。
(要は、収入の低い主婦パート層に、もっと働いてもらって公的支出を減らす一方、税収をあげようという狙いがある。ということです)
疑問が解消した
以上、平均年収をあげつらってきました。
で、何が言いたいかと言うと・・・、まずは実態がどうなっているのかを、たまには見るのも良い、ということ。
普段、なんとなく疑問に思っていたことも、データなどの実態を見ると、分かることがありますので。
ファッション雑誌で、一着数十万円もするスーツや靴、数百万円の時計が紹介されています。
これを見るたびに、
「いったい、誰がこんな高価なモノを買うんだろう?」
と不思議に思っていたのです。
このデータをみて、ほんの一握りの富裕層が買っているかもしれないけれど、世の大多数の人は、間違いなく手が届かないと思いました。
雑誌自体、限定された富裕層か、その富裕層に憧れる人が読者ターゲットだということですね。
おわりに
そして、もうひとつ、就職・転職するときは、業種選びが大切、ということ。
これだけ給与格差があると、業種選び方ひとつで収入が全く違ってくるのは明らかですよね。
もちろん、個別の企業によって給与差はあるでしょうけど、同じ職種に就くのであれば、つまり、同じ時間だけ同じ仕事をするのであれば、平均年収が多い業種に就職するほうが、経済的には圧倒的に有利だということです。
学生さんはもちろんですが、今、給料が少ないと思っている方は、まずは業種を見直したほうが良いでしょうね。
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では、また。