ビジネスパーソンなら知っておくべき握手のマナー、その基本的なルールとNG行為とは

ビジネスで握手するときのマナーってどんなのがあるの?

両手で握手するって、礼儀正しいの?

手袋をしたまま握手するのはマナー違反だよね?

分かっているようで分かっていない握手のマナー。

こちらの記事は、ビジネスシーンで握手をするときに、どんなマナーがあるのかを紹介しています。

 

初対面の人と挨拶を交わすとき、

軽くお辞儀をした後に、名刺を出して名乗り、改めてお辞儀をする

のが、一般的な日本のビジネスマナーですよね。

 

一方、相手が外国人、特に欧米系の人の場合は、お辞儀をする前に握手を求められるケースが多いものですし、数は少ないですが、日本のビジネスマンでも、初対面で握手を求めてくる人もいます。

そんなとき、とっさに反応できなかった、なんてことはありませんか?

これって、日本のビジネスパーソンは、普段から握手に慣れていないので、握手そのものに抵抗を感じてしまい、気持ちの上で怯んでしまうからだと思うのです。

 

だけど、仕事の上で握手が必要だったら、やっぱり、そのマナーは押さえておきたいもの。

こちらでは、握手のマナー(ルールとNG行為)について記します。

 

握手の意味

挨拶で握手することの意味は、

  • スキンシップをすることで親近の意を示す
  • 相手を攻撃する意図がないことを示す

(手には武器を持っていないことを示す)

の2つに大別できます。

どちらも、相手に対して「友好的」であることを態度で示しているわけですね。


 

身につけたい握手のマナーの基本

では、ビジネスの現場で実際に握手するときのマナーとは何でしょうか?

まず握手の基本的なマナーとしては、

  • 右手で握手する
  • 半歩踏み出しながら握手し、終わったら半歩戻る
  • 目線を合わせる
  • 程よい強さで握手する
  • 起立して握手する
  • 帽子・手袋・サングラスは外す

といったことがあげられます。

この6つの項目は、ビジネスにおける握手のマナーの基本として頭の中にいれておきましょう。

握手のNGマナー

一方、ビジネスで握手をする際のマナーとして、やってはいけないNG項目もあります。

 

左手で握手する

左手で握手をするのは、拒否やお別れの意味があるのでNGです。

 

両手で握手する

「へりくだりすぎ」とか「おねだり」などのネガティブな印象を与えるので、両手での握手は原則NGです。

ただし、ケースバイケースで、心から感謝・感激したとき、自然と両手で行ってしまうものはOK。

また、左手を相手の腕や肩、背中に添えるのは有りなんだとか。

ただ、この仕草を傍から見ていると、なんとなく「上から」の対応をしているように見えるんですけどね。

TVでアメリカの大統領なんかが自分の優位性をアピールしようと、ポジション取りにやっきになったり、無理繰り手を添えようとするのを見ると、「なんだかなぁ」って思ってしまいます。

 

左手をポケットに突っ込んだまま握手する

握手をするときに、反対側の左手をポケットに突っ込んだままというのも、もちろんNGです。

そもそも挨拶時に、ポケットに手を突っ込んだままという行為自体が大NGです。

が、たまにこんな横柄な態度を取ってる人を見かけますけど、ね。

 

握手前後に手を拭う

握手した直後に手を拭う、これは言うまでもなくNGです。

では、手汗の多い人が、握手をする前に手を拭うのはどうなのか?

握手の直前に露骨に手を拭うのは不作法ゆえにNGなんです。

自分の手汗が気になる人は、さりげなく衣服で拭っておくしかなさそうですね。

キャラによっては、

「僕、手汗がすごいんで・・・」

と言いながら、握手前に手を拭うと、親近感を持ってもらえることもありますけど。

 

手袋をしたまま握手する

手袋をしたまま握手するのは、もちろんマナー違反。特に相手が手袋をしていないときは、とっても失礼な対応となりますので。

そもそも握手には、

  • スキンシップをすることで親近の意を示す
  • 相手を攻撃する意図がないことを示す

という意味があります。

なので、手袋をしたままだと、親近の意を示すことにはならないですから。

 

ただ、とは言いながら、屋外の超寒いところで握手する場合で、お互いに手袋をしていればOKとされることもあります。

 

握手をしながらお辞儀をする

日本では、全く違和感なく行われていますが、握手をするときにお辞儀をするのも基本はNGです。

握手は相手の目を見ながら行うものですので、お辞儀をすると出来なくなりますから。

それと、お辞儀は東洋、握手は西洋の挨拶と考えられているので、その両方を一度に行うのはおかしいとも言えますので。

 

握手する力が強すぎる・弱すぎる

力が弱すぎると「いやいや握手をしている」「儀礼だけで握手をしている」との印象を、逆に力が強すぎると「傲慢」な印象を与えかねません。

握手をするときは、ほどよい力加減で行いましょう。

 

男性から女性に握手を求める

男性から女性のからだに触れようとするのは、よろしくないという理由です。

女性で、むやみに握手を求められるのを、(本音では)イヤがる人は多いですしね。

 

目下の人から目上の人に握手を求める

握手には「同等」の関係を示すという意味があるため、目下の人が目上の人に対して求めるのは「生意気」という印象を与えかねないためNGです。

 

座ったまま握手する

一方が起立していて、もう一方が座ったまま握手をするというのは、見るからに美しくないですよね。

では、両方が座ったままというのはどうなのか・・・?

これも、原則はNG。握手するときは、両者が起立して行うのがマナーです。

畳敷きの部屋での宴会で、酔っ払い同士が座ったまま握手をするのは、よく見かける光景ですが(笑)、こうなったらもう、マナー云々は関係ないですけどね。

 

くしゃみは「ひじ」の内側で押さえる

余談になりますが、くしゃみをするとき、反射的に手で押さえていませんか?

これ、日常的に握手をする欧米人からすると、「とってもイヤな行為」なんです。

理由は簡単で、くしゃみを手で押さえるということは、手のひらが「ツバ」だらけになっているから、なんです。

誰だって、ツバだらけの手と握手したくないですものね。

 

ということで、くしゃみをするときは、ポケットからハンカチをだして口を押さえるのがベスト。

ハンカチを出す余裕がなければ、手ではなく「ヒジ」の内側で口を押さえるようにしましょう。

 

おわりに

握手のマナーにNG、調べてみたらいくつもありました。

中には、「握手をしながらお辞儀する」のように、日本では当たり前に行われていることも、 基本はNGだということも。

これらは知っておいたほうが良いでしょうね。

 

では、また。