キラーストレスというとても物騒なものをはじめ、様々なストレスがあります。
そんなストレスを軽減・解消する方法として
- 運動
- コーピング(自分のストレスを観察し、意識的な対策を繰り返す)
そして、
- マインドフルネスストレス低減法
があります。
この「マインドフルネス」は、いわゆる「瞑想」モードに入ること。
過去や未来を考えるのではなく、今の自分だけに注意を向けることが大切なのですが、これがなかなか難しいのですよね。
さて、先日、ある「作業」をを行っていたところ、いつの間にか「マインドフルネス」と同じような状態になっていました。
その作業とは、「石磨き」。
友人から原石をもらって、それを磨いていたら「お?これはマインドフルネス?」と思えたのです。
こちらでは、もらった石とあわせ、石を磨いていたときの「マインドフルネス」状態について記します。
お土産にもらった「宝石の卵」と「原石」
友人から、お土産として「原石」をもらいました。
ひとつは、「宝石の卵」。そして、もう一つは、私の誕生石である「ガーネット」の原石。
こちらが「宝石の卵」です。
表面は結構ザラザラしていて、持ってみると見掛けよりは随分と軽いもの。
これをハンマーで割ると、中に宝石が入っているというのです。
割ったのが、これ。
叩くときに、力を入れすぎたので、粉々になってしまいました・・・(泣)。
中は、なんと言う名前なのか知らないのですが、水晶っぽい小さな結晶がびっしりと詰まっていました。
誕生石ガーネットを磨く
もうひとつもらった原石がこれ。
ごらんのように、電動ノコギリで切り出したもので、キューブ状です。
いかにも「原石」といった風情、これはこれで味があるのですが、せっかくなので磨いてみようと思いました。
石磨きの方法
石磨きでやったことは実に単純、ヤスリや砥石でひたすらこするというものです。
使った道具は、こちらのセット。
右から、「取って付きの目の粗い砥石」、「鉄ヤスリ」、「中くらいの粗さの砥石」(以上、100円ショップで購入)、そして、目の細かい砥石(子供の彫刻刀砥ぎ用)。
石を水で濡らしながら、目の粗い砥石で石の角を落とし、鉄ヤスリと中くらいの粗さの砥石で形を整えていきます。
まだ使っていませんが、仕上げ前には目の細かい砥石と耐水紙やすりを用い、最後に研磨剤で磨く予定です。
丸くなってきた
で、現在の石の様子はこちら。
大分、丸くなってきました。
作業をしたのは2日間で、時間は5~6時間くらいです。
マインドフルネスを実感
初めのうちは、
「何から、どうしようか」
「どうすればキレイに磨けるか」
「効率的に磨くにはどうすればよいか」
なんてことを考えながら、石を磨き始めました。
実際に磨き始めると、思った以上に削れないもので、
「なんでこんなことを始めたんだろう」
「随分と時間の無駄使いをしてるなぁ」
と、半ば後悔の気持ちが強かったのです。
それでも続けていると、今度は、
- 今、気になっていること
- これまでにあった出来事
- これからのこと
などなど、取りとめもなく頭に思い浮かんでは消えていきます。
そして、昔のことを思い出して、腹を立てたり、イヤな気持ちになったりと、ネガティブな感情が湧いてきて、ヤスリでこする力が強くなったりしていました。
そんな思いを巡らせながらも、削り続けました。
少し削っては全体を見て、違う箇所を削る。
これを繰り返していると、少しずつ、本当に少しずつ丸みを帯び、形が整ってきたのです。
ふと、時計を見たら、軽く1時間くらい過ぎていました。
このときに思ったのが、
「今、何も考えていなかったなぁ」
ということ。
いつのまにか、目の前の石を削ることに没頭していて、何も考えていない状態になっていたのですね。
「マインドフルネス」の具体的な方法は、
- 背筋を伸ばして、両肩を結ぶ線がまっすぐになるように座り、目を閉じる
- 呼吸をあるがままに感じる
- 湧いてくる雑念や感情にとらわれない
- 身体全体で呼吸するようにする
- 身体の外にまで注意のフォーカスを広げていく
- 瞑想を終了する
であり、今の「ただ呼吸をしている自分」だけを意識するということです。
石磨きの最中、石の磨き方や、形の整え方に対する意識のみで、他はほとんど何も考えていない状態は、まさに「マインドフルネス」と同じ状態だと思ったのです。
まとめ
「マインドフルネス」は、いわば「瞑想」状態となることであり、なかなか、出来ないものです。
でも、石磨きをしたら、期せずして「マインドフルネス」というストレス軽減状態になれたようなのです。
これが本当に「マインドフルネス」状態なのか確証は持てませんが、少なくとも「何も考えていない状態」を体感できたのは事実。
ちょっと嬉しかったですね。
おそらく・・・ですが、何かに没頭して「我を忘れる」状態は、「マインドフルネス」そのものではなくても、とても近い状態であると思います。
私の場合、たまたま「石磨き」でしたが、人によってそれぞれの「我を忘れる」はあるはず。
一度、ご自身の趣味などで(あまり、頭を使わないことに)我を忘れるくらい没頭すると「マインドフルネス」になって、ストレス軽減できるかもしれませんよ。
では、また。