退職金を株で運用するならトピックスコア30(TOPIX Core30)から選ぶのが良い?

 

トピックスコア30(TOPIX Core30・別名:日経コア30)というのがあります。

これは、東京証券取引所の一部上場されている会社のうち、時価総額(株価×発行済み株式数)や、流動性(売買されるボリューム)が特に高い30銘柄で構成された株価指数のことです。

平たく言ってしまえば、トピックスコア30は、日本のトップ企業30社の株価となります。

 

退職金を株で運用するなら、できるだけ安全な運用を行いたいもの。

安全な運用を行うには大企業の株だと安心。であれば、その候補となるのがトピックスコア30(TOPIX Core30)に入っている企業が投資対象(株を買う候補企業)となるのですが、実際にここから選ぶのが良いのでしょうか?

 

トピックスコア30とは

 

トピックスコア30は、言ってみれば日本の大企業(=時価総額が高い)ベスト30であり、誰でも名前を知っている会社ばかりです。

 

具体的には、こちらの30社です。(2021年10月入れ替え後)

本当に超巨大企業ばかりが、ずらりと並んでいますね。

 

トピックスコア30は入れ替えあり

トピックスコア30は、日本を代表するような超巨大企業ばかり。

上位30社となると、各業界のNO1.NO2の企業となり、有名企業であっても入れないんですね。

さて、トピックスコア30は、ほぼ毎年10月の末日に入れ替えが行われています。

 

ここ近年の入れ替え状況をみると、

2015年(IN)村田製作所、東海旅客鉄道    (OUT)新日鐵住金、小松製作所

2016年(IN)キーエンス    (OUT)野村HD

2017年(IN)花王    (OUT)デンソー

2018年(IN)リクルートHD    (OUT)日産自動車

2019年(IN)第一三共    (OUT)パナソニック

2020年(IN)ダイキン工業 日本電産 HOYA 伊藤忠商事

(OUT)日本たばこ産業 キヤノン 三菱地所 東日本旅客鉄道

2021年(IN) SMC  東京エレクトロン (OUT)東海旅客鉄道

となっています。

 

OUTとなった企業のうち、野村HDや日産自動車は、諸々の事情で業績が悪くなっていますが、それ以外は、むしろINとなった企業の株価が上がったから、入れ替えになったと言えるでしょう。

(トピックスコア30からOUTになった企業の社長は、すごくショックを受けるでしょうけど・笑)

 

こう考えると、トピックスコア30に名前を連ねている企業は、東京電力や東芝の例はあるにせよ、安定感は抜群ですね。

大きな値上がりは期待できないけれど、倒産のリスクはとても小さいので、退職金のようにある程度まとまったお金を長く運用するのであれば、トピックスコア30から株を選ぶのがよさげです。

もちろん株ですので、株価は下るリスクはありますが。