退職金をどう運用するか・・・、とても悩ましいところ。
考えたのは、まずは、「卵は一つのカゴに盛るな」の言葉のとおり、いくつかに分けて運用すること。
そして、運用先を決めるのに、価格変動と為替変動の2つに区分して検討し、4分の1を「株」にしました。
(残りは、定期預金と国債、それと、外貨建ての年金保険です)。
こちらでは、退職金を「株」で運用する際に考えたことを記します。
株は儲かる?儲からない?
インターネットを見ていると、
「誰でも簡単、すぐに儲かる株の売買方法!」
「毎日5分の手間だけで、たった2年で数億円も儲けた主婦の話!」
といった広告が配信されてきませんか?
どのような内容なのかとても興味はありますが、普通に考えれば、まず「眉唾」ものですよね。
(本当に、簡単に儲かる秘法があるのかもしれませんが、それを知っていたら絶対に他人に教えるわけがないですから)
さて、株は儲かるのか儲からないのかについてですが、私は「株で儲けることはできる」と考えています。
ただし、それには「欲をかかないこと」と「時間をかけること」が条件だと思っています。
株で損をする原因
株も生きた商品ですので、「安く買って高く売る」ことができれば儲かりますが、これがなかなか難しいのです。
株の売買をしたことがある人は、どなたも必ずといって良いほど、
- 株を買ったら値下がりした
- 株を売ったら値上がりした
という経験があるはず。
結果論ではありますが、売買するタイミングを間違っていたことになります。
ほとんどの場合は、これで「損」(=資金の目減り)をするわけですが、仮に利益が出ていても、「もう少し待っていれば、もっと儲けられていた」と思う場面もあり、そんなときは気分的に損した気持ちになるのです。
実は、このような心理、つまり「欲」が膨れていくことで、冷静に判断できなくなることが、株で損をする原因なんですよね。
株のもう一つの儲け方
株を持つことによって、儲ける方法がもう一つあります。
それは、株主配当や株主優待といったものを得ることです。
株主配当
もともと、株そのものは、(創業期の)資本金への投資であり、事業が軌道に乗った際に、利益の分け前をもらうことが主な目的でした。
なので、株主配当をもらって儲けることは、株の投資の「王道」といっても良い話なんですよね。
株主優待
あわせて株主優待と言うものがあります。
株主への利益還元の一環ではありますが、会社にとっては、
- 新規に株主になってもらう
- 安定的な株主になってもらう
- 自社商品を試してもらい購入してもらう
といった目的があるのですね。
株主優待そのものは、いわばオマケのようなもので、株主優待にコストをかけるくらいならそのお金を配当金に回せという株主からの要望もありますが、庶民株主にとっては、楽しみでもあり嬉しくもあるものです。
配当金と株主優待狙いで株を買う
退職金の運用先として「株」を選んだのは、冒頭に記した「卵は一つのカゴに盛るな」を実行するためですが、値段が上がったり下ったりする以上、通常の貯蓄に比べて、大きなリスクはついて回ります。
とはいえ、配当金だけでも利回りで2~3%の運用が期待できるものは、株投資以外にそうそうありません。
さらに、株主優待という楽しみもあります。
そこで、
- 値上がり益に期待しないこと
- 使う予定のない「遊んでいるお金」を原資とすること(=長期保有が前提で、株が値下がりしても売らなくても済む)
- 株価が極端に値下がりしないだろう銘柄を選ぶこと
を条件としました。
この3つがクリアできていれば、大きな損をすることはまずありませんし、うまく行けば値上がり益も期待できます。
もちろん、銘柄選びと買うタイミングはとても重要ですが、これを探し当てるのも楽しいですよ。
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