「できない理由を探すよりできる方法を考えろ」と上司から言われたときの対処法

上司からムチャクチャな命令をされて、「できません。なぜならば・・・」と答えたら、「できない理由を探すよりできる方法を考えろ」と言われて困ってしまった。そんなときにどうすれば良いか対処法をご紹介します

 

会社で上司から、無理難題とも言うべき「絶対にできない無茶振り」をされることってありませんか?

勇気を振り絞って

「できません」

と答えたら、鬼の形相で

できない理由を探すよりできる方法を考えろ!

とさらに追い討ちをかけられたら・・・。

もし、自分の上司がこんな対応をする人だったら、ほんとうに困ってしまいますよね。

 

こちらでは、業務命令という名目のもと、できないことを平気で無茶ぶり上司に対して、私が行ってきた対処法をご紹介します。

今、お困りの方、ぜひ、参考にしてください。



言ってることは正論

「できない理由を探すよりできる方法を考えるべき」

この言葉、いたって正論です。

「どうすればできるのか」その方法を考えることが大切なのは、言うまでもありませんよね。

これをやらないことには、何事も前に進みませんので。

 

それと、一度「やる」と決めたことなのに、後になって「できない理由」探しだけをやるのもNGです。

これって、できなかった言い訳探しであったり、やりたくないので潰しにかかっているということですから。

 

なので、会社員である以上、

「できない理由を探すよりできる方法を考えるべき」

であるのは、上司から言われるまでもないことです。

 

できない理由を探す意味

しかし、「できない理由を探す」ことは、本当にダメなことなんでしょうか?

ちょっと立ち止まって考えれば、むしろ必要なことだと分かります。

 

まず、大枠での意思決定をする前に、何が問題で、どんなリスクがあるかを洗い出すこと、つまり「できない理由を探す」ことは、とっても大切です。

そして、それらを解決するために、どんな方法があるかを考え、事前に準備することは必要です。

もし、「どうなったらできなくなるか」を考えないまま事を始めると、様々な問題が発生するのは明らかですし、結果的に現場がシッチャカメッチャカになる原因にもなります。

 

こういった現場の混乱は、「考える人」と「実行する人」が別のときに、頻繁に発生することなのですが・・・、いずれにしても、意思決定前には「できない理由」を探すことは大切なんです。



高圧的な上司の思いつき

私ごととなりますが、かなり前、世の中の常識といったものが、なかなか通じない上司の下で仕事をしたことがあります。

この上司、常日頃から突拍子もないことを思いついては、「今、やれ!」「すぐ、やれ!」「早くやれ!」と言いだす人。

とても高圧的で、自分の言に対して部下に有無を言わさせないタイプです。

 

その思いつきは、全く意味がないものが多かったのですが、たまに本当にやるべき価値があることも言ったりするので、それだけ始末が悪く、部下は毎日、振り回される状態でした。

そして、中には非常識極まりない命令がいくつもあったのです。

 

 

できない理由を探すな

この上司から非常識な命令をされ、さらに、

「できない理由を探すな!言い訳は聞きたくない。できる方法を考えろ」

と言われたことが2回、あります。

 

1回目は、上司から指示された内容が、会社のルールに違反していたため、そのルールを説明しているときに。

2回目は、上司の指示が明らかに法律違反であったため、「ムリです」と答えたとき。

 

指示している上司本人は、常識が通用しない人ですので、それが会社のルールや法律に違反していることが、まったく分かっていないのです。

(こんな非常識な人間が、よく上司と言う立場に立てたものだと思いますが・苦笑)

 

多少のワガママであれば、「面倒くさいなぁ」と思いつつも、言われたことを実行するようにしていました。

でも、さすがにルール違反・法律違反の命令には、「承知しました」とは言えません。

「法律はこうで・・・」、「会社の規則がこうで・・・」と説明するのですが、聞く耳持たず。

その際に

「できない理由は聞きたくない。やれる方法を考えろ」

と言われたのです。

 



できない命令への対処法

あきらかにやってはいけない命令をされたとき、私がどうしたかと言うと・・・。

 

まず、言った上司ですが、困ったことに本人は「すごく良いことを思いついた」と悦に入っているわけです。

それを、面と向かって「ムリです」と言われたら、カチ~ンときて、聞く耳持たず状態になってしまいます。

そのまま「できません」と話を続けたところで、何の進展もありませんし、それどころか高圧的に「俺の言うことが聞けんのか!」と怒鳴られるのがオチ。

 

なので、

「分かりました。検討します」

一旦、その場から引き上げるようにしていました。

 

そして、後日、上司の機嫌の良いときに、

「あれから色々と検討し、社内のしかるべき部署にも相談したのですが、どうしても難しいとの結論となりました。

ただ、代替案として○○というのがありまして、これなら出来ますし、より良い結果が得られそうなのですが

と持っていくのです。

すると、「おぅ、それで行こう」となるのです。

 

このように、一方的に否定したり、説得しようとするのではなく、

時間をおいて、上司のメンツを潰さない程度の代替案の提示する

ことが、無茶ぶりへの対処法となります。

わがままな上司対応の王道ですね。

 



おわりに

「できない理由よりもやれる方法を考えるべき」は正論です。

でも、できない理由が明らかでないと、できることとできないことの区別がつきませんし、何をどうすべきか考えるきっかけを失うことにもなりかねません。

なので、「できない理由」を考えることは、とても大切です。

 

そして、この正論を言われた方は、まさに面と向かって批判されるわけですから、精神衛生上、よろしくないのです。

ということで、自分自身やチームのメンバーを鼓舞するときは使っても良いですが、個人に対して直接発するのは控えたほうが良い言葉だと言えるでしょう。

 

 

では、また。