なぜ「働かないおじさん」になってしまうのか、その理由を考えてみた

今日、会社にいるとあるおじさんの仕事っぷりを見ながら、心の中で延々と

働かないおじさん

仕事をしないおじさん

仕事ができないおじさん

使えないおじさん

とつぶやいておりました・・・。

 

仕事中のあまりの態度に

ほんとうに、いい加減にしろよ!

と腹立たしい思いでいっぱいだったんです。

 

なんでこんな思いになったのか、このおじさんが何をやったのかの詳細は控えますが、この「働かないおじさん」がやっていることは、ほんとうに呆れ返るもの。

 

すでにおじさんである私が見てもムカムカするくらいだったので、バリバリと仕事をこなしている中堅社員や、将来に向けて張り切っている若手社員から見れば、めちゃくちゃ腹が立って当たり前の存在で、

働かないおじさんは、ゴミ!ムダ!今すぐ、サッサといなくなれ!!

と思われても仕方がないですよね。

 

このように、存在自体が「悪」としか言いようの無い「働かないおじさん」ですが、どんな会社でも、一人や二人は必ずいるもの。

そして残念ながら、あなたの職場にも、腹立たしいばかりの働かないおじさんがデカい顔をしてのさばっていることでしょう。

 

ところでこの「働かないおじさん」たちですが、入社した当初から働かなかったのかというと決してそうではありません。

若い頃はしっかりと頑張っていたけれど、長い会社生活の中で、何らかの理由があって働かなくなってしまったはずなのです。

そこで、このおじさんたちはなぜ、「働かないおじさん」になったのか、その理由を考えてみました。

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「働かないおじさん」とは

一言で「働かないおじさん」と括っていますが、細かく見ているといろいろなタイプが挙げられます。

ここでは、大きく

  • 仕事をしないおじさん
  • 仕事ができないおじさん

の2つのタイプに分け、さらに「仕事ができないおじさん」を細かく分けてみました。

 

仕事をしないおじさん

まずは「仕事をしないおじさん」。

これは文字通り、やればできるのに仕事をやらないタイプのことです。

「働かないおじさん」の典型ではありますが、ある程度の役職に就いていて、本人がやらなくても、部下がカバーしてくれる立場の人に多く見られます。

 

一日中、お茶をすすり、新聞を読んだり、ネットサーフィンをしたり。

ヒマをもてあまして、部下にムダ話をすることはあるものの、仕事の話は極力、避けようとします。

 

自分から指示することは少なく、部下からの報告や相談も、軽~く受け流すおじさん。

この手のタイプが上司だったら、何とも頼りないし、判断から逃げるわ、責任を取らないわで部下としては困りますが、仕事に対して変に口出しをしてこない分だけ、日常の仕事はやりやすいともいえます。

 

仕事ができないおじさん

もうひとつ、「仕事ができないおじさん」というのがありますが、これは大きく

  • 知力がついていかない
  • 体力がついて行かない
  • 昔ながらのやり方にこだわる

の3種類に分類できるでしょう。

 

知力がついていかない人

 

知力がついていかない人。ストレートに書くと、頭の悪い人となってしまいますが・・・、昔はある程度、仕事をこなせていたけれど、年をとって頭が固くなったか、世の中の流れである業務の効率化に適応できないか、あるいは、IT化の急激な進展についていけていないか、というふうに、知力がついていかなくなった人っています。

 

よくある例が、PCの使い方が分からずモタモタしている人。

あるいは、自分で調べもせずに、すぐに人に聞くなど努力を怠っている人です。

(若手の社員から、腹の中で「ググれ、カス!」と罵られているおじさんのことですね)

 

「資料を作る」のはいいけれど、ろくに使えないパワポで作ろうとするものだから、分からないことだらけで、作業は一向に進みません。

おまけに、「使い方が分からないから教えて」と近くで仕事をしている若手に平気で聞いてきます。

それも自分が何をしたいのか、どこがどう分からないのかすら分からずに質問するのです。

聞かれるほうは、たまったもんじゃないですよね。

 

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体力がついていかない人

体力がついていかなくて、結果的に仕事ができない人というのもいます。

何かやっても、すぐにバテてしまうので、作業的な戦力としてはカウントできません。

 

それでも、態度が控えめであればまだ許せますが、変にプライドが高いとめんどくさいこと、この上ないです。

「オレはできる!」と意固地になるのはいいものの、すぐに周りの足をひっぱり、そして、「やっぱ、ダメだわ。いち抜けた」と弱音を吐いて仕事を投げ出すものだから、ほかの人たちに迷惑をかけ、やる気をなくさせるのです。

 

また、知力や体力が十分でない人は、自分がやりたくないからと、前向きな意見を潰しにかかることも多いですよね。

 

昔ながらのやり方にこだわる人

昔ながらのやり方にこだわる人、言い換えると、昔ながらのやり方でしか仕事ができない人。

これは「働かないおじさん」というよりも、「働けていない」もしくは「働いたつもりになっている」人と呼べばよいのでしょう。

 

自分の中で凝り固まった仕事のやり方があって、それ以外は認めないと言うタイプ。

個人で完結する仕事をやっているのであればまだ良いのですが(もっとも自分だけで完結する仕事自体めったにありませんが)、チームで仕事をやっていると、このおじさんだけ非効率な作業をするので仕事全体のバランスを崩します。

 

さらに、タチが悪いのは、自分の古い考え方や、あまりお利口とは言えないやり方を若手社員にも強制してくることです。

しかも、本人は自分のことを「昔気質」とか、「職人気質」とか、まるでスゴイ人であるかのように自負しているので始末が悪いんです。

 

私見ですが、管理部門の古参社員によくあるタイプで、お願いや相談にいっても、即座に「できません」「無理です」と断ってくるヤツらのこと。

面倒くさい仕事は「あんたがやって当たり前」とろくな説明もせずに、一方的にやらせようとし、やり方が自分の思い通りでなければ、文句を言うのです。

この手のタイプが上司になったら、鬱陶しいことはなはだしいですね。

 

これら以外にも、まだまだたくさんの「働かないおじさん」はいると思いますが、書き出しているときりがないので、このあたりで・・・。

 

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なぜ「働かないおじさん」になったのか?

上司・部下・同僚・他部署の人などなど、社内で「働かないおじさん」をこれまで随分と見てきましたが、そうなったのには、やはり、それなりの理由があるようです。

 

サラリーマン人生の先が見えた

サラリーマンとして、会社人生の先が見えた・・・。

これが、普通のサラリーマンが働かないおじさんになってしまう一番の理由だと思います。

バリバリと働き続けて相当上の役職にまで上がっている人でも、定年の何年か前になると、急に「働かないおじさん」になるケースも多いですね。

 

どんな人でも、入社してからその時々やそれぞれの立場で、サラリーマン的な将来の夢は持っているものです。

でも、年を重ねるごとに夢はひとつずつ潰れていき、自分は「こんなものなのか?」と悶々とします。

そして、ある日、自分の会社人生の残りをリアルにイメージし、愕然とするのですね。

こうなると、「やってもやらなくても同じ」という発想になり、それが「やるだけ損」に変わっていくのでしょう。

 

心が折れた

上述の「先が見えた」に近いのですが、「心が折れた」というのはもっとネガティブな状況になったということ。

サラリーマンをやっていると、自分の成果や努力が認められず冷遇されたり、あるいは、便利使いされたあげくポイ捨てされることが、まま、あります。

 

初めのうちは「憤り」を感じながらも頑張り続けるのですが、ある日、頑張ることに対して心が折れてしまった、そんな人たちです。

サラリーマンの悲哀を経験すると、「会社なんて、しょせん、こんなもの」と達観し、「やるだけ損」という考えになります。

すると、自己成長はストップするので会社から見ればお荷物になっていきますが、本人はそれが分かっているのか、保身のための仕事の囲い込みを始め、他の人にタッチさせないようにしてしまうのです。

これは、自己評価が他者評価よりも高すぎる人に起きやすいと考えられますが、会社という組織の理不尽さを自分自身で消化しきれなかった結果ともいえるでしょう。

 

*この手の人は、まだ「おじさん」とは呼べない30代でも、結構、いるんですよね。

会社と自分の人生にキョリを置くのは大いに賛成ですが、仕事で自分の殻を作り、そこに閉じこもってしまうと、今はもちろん、将来的にもつまらない日々を過ごすことになります。

30代の方でこの兆候がある人は、考え方、もしくは会社を変えたほうが良いと思いますよ。

まだまだ間に合いますから。

 

勘違いしたまま年を取った

「自分は仕事ができるし、今もしっかりやっている、努力もしている」と本人は自信たっぷり、でも、実際はできていないケース。

考えようによっては最も幸福、ですが、考えようによっては最も不幸なケース、と言えるでしょう。

 

最も幸福だと考えるのは、当の本人には、過去、挫折をした経験(自覚)もなければ、現在、仕事ができないという意識もないので、サラリーマン的に順風に過ごしてきたと思っているからです(普通に考えて、何の挫折もなくサラリーマン生活を送れる人など、いるわけないですから)

 

逆に最も不幸なのは、このおじさんは周囲に大迷惑をかけているのに、本人にその自覚がないこと。

 

この自分は仕事ができると勘違いしたまま年を取った人は、間違いなく周囲の人たちとうまくいってないでしょう。

でも、自分は出来ていると思っているので、どうしてうまくいかないのかがわからず、悶々としているのです。

 

 

終わりに

「働かないおじさん」になってしまう理由から考えると、すでにおじさんになっている人はもちろん、今、若手・中堅でバリバリやっている人も、いつそういう状態になってもおかしくありません。

私自身、このように客観的に書いておりますが、読み返してみると、自分にも当てはまる点がいくつもありました。

まさに、他人事じゃないなと薄ら寒くなったので、反省するところは反省して、直すべきは直さないといけないなと思いましたね。

で、この話のさらっと友人にしたところ、「前向きにいきましょ~」と言われました(笑)。

 

 

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では、また。