手元にあるまとまったお金を運用するには、「卵は一つのカゴに盛るな」という格言どおり、運用先を複数に分けて、リスクを分散させることが大切です。
では、どうやって運用先を分けるべきかを価格変動と為替変動の2つに分けて考えて見ました。
価格変動と為替変動で区分した理由
退職金の運用をおこなう上で検討の対象としたのは、いわゆる「金融商品」です。
そして、検討したのは価格変動と為替変動の2点。
どちらも、一定の時間が過ぎた後に、金額に影響をあたえる大きな要素だからです。
価格変動
まず、価格変動。
預金のように元本が保証されるものは、今のご時勢、時間が経ってもほとんど増えませんが、株のようにどうなっているか分からないものは、うまくいけば数倍になっているけれど、ヘタをしたら紙くず同然になっているというように、リスクとリターンがある程度一致しています。
為替変動
つぎに、為替変動。
こちらは、国内だけでお金を運用するのであれば、あまり考えなくてもよいのですが、「カゴ」を増やすために海外にも目を向けた場合、一番大きく影響する要素だからです。
金融商品の区分の結果
価格変動と為替変動を2大要素と考え、金融商品ごとに、それぞれが高いか低いかで区分して、比較してみたのです。
その結果がこちら。
価格変動低・為替変動低
定期預金/国債/社債/終身保険/個人年金
元本が割れるリスクはほぼ無く、また、日本国内で運用するものなので為替の直接的な影響もないものです。
うまみは少ないけれど、最も安全な運用先といえるでしょう。
価格変動低・為替変動高
外貨預金/外国国債(先進国)/外貨建て年金保険
外国で運用するものなので、運用先の通貨に替え、そこで元本が割れるリスクはほぼありません。しかし、為替の影響をモロに受けるのと、通貨を交換する際に、それなりに手数料が取られます。
価格変動高・為替変動低
国内株式/投資信託/国内RIET
こちらは、先々どうなっているか、その時の景気や個別の会社の業績次第というもの。国内での運用ではありますが、間接的に為替の影響は受けますね。
価格変動高・為替変動高
外国株式/外国国債(新興国債)/海外RIET
先々どうなっているか分からないものを、海外で運用するため為替の影響も大きくうけるため、不確定要素が最も大きいですね。
為替一定ベースだと大きく増やせたものが、為替影響で目減りすることもあれば、その逆もありえます。
退職金の運用配分
私が行った退職金の配分ですが、まず、できるだけリスクはとらないことを優先し、「価格変動低・為替変動低」に比重を置くことにしました。
もっとも、通常の定期預金にしても国債にしても、ほとんど利子がつきませんので、普通預金のままにしており、銀行の「退職金定期プラン」を調べています。
ただ、これだけだと一時的ですし、そもそも「おもしろくない」ので、資産の半分を別に運用することにしています。
全体の4分の1を「価格変動高・為替変動低」から「日本株式」へ、また、4分の1を「価格変動低・為替変動高」から「外貨建て年金保険」にしました。
なお、「価格変動高・為替変動高」で、米国の上位株に投資するかは検討中です。
*本記事に書いている金融商品の区分や配分方法などは、あくまで私(=管理人)が個人的に考え、行っている内容です。その旨ご理解のうえ、参考情報として留めてください。
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