失業保険をもらうときに気になるのが「税金」。
会社勤めをしているときは、イヤでも税金は天引きされていたので、あまり気にならないものですが、もし、失業保険に税金がかかるとしたら、かなり痛いですよね。
失業保険における税金、一体、どのように扱われるのでしょうか?
失業保険には税金はかからない
雇用保険説明会では、失業保険と税金の関係について、特に説明がありませんでした。
そこで、ハローワークの職員に直接聞いてみたら、
失業保険の給付金には税金はかかりません
との答えでした。
失業保険は、最低限の生活を保障するために支給されるもの。
これに税金がかかってしまうと、最低ラインの生活費を下回ることになるから、というのが理由です。
健康保険と国民年金はダメ
失業保険は「所得」とは見なされないので、所得税はかかりません。
ですが、健康保険や国民年金といった社会保険では、収入「有り」として扱われます。
なので、失業保険の受給額が130万円を超えると、配偶者の「被扶養者」にはなれず、国民健康保険と国民年金に加入しないといけないのです。
ただし、こちらにも失業保険受給者に対する優遇措置があります。
失業保険と確定申告
失業保険の給付金は、「所得」ではないので確定申告をする必要はありません。
しかし、失業中でも確定申告をした方がいい場合もあるのです。
それは、年の途中で退職した場合。
働いていた(就業していた)ときにもらう給料からは、所得税が源泉徴収されています。
働いた月数によりますが、この徴収額は1年間働いたときの所得に対して過払いとなっている可能性があるからです。
なので、確定申告を行うと、払いすぎていた税金が戻ってくることがあるのですね。
もちろん、失業保険でもらったお金は、自分の収入として記載する必要はありませんよ。
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