ハローワーク1回目の訪問は簡単に終了。職員のあまりの礼儀正しさにビックリしました

 

ハローワークに初回訪問してきました。

初めてのハローワークでの手続きで、失業保険をもらうのも初めてですので、どんな流れでどんな手続きになるのかな?という思いとともに、ちょっと「構えていた」ことがありました。

それは、ハローワークの職員の対応がどうか?と言うこと。

で、実際に行ってみて驚いたのは、職員があまりに礼儀正しかったということ。

ほんと、ビックリするくらいていねいだったんです。

 

今回の記事では、初回訪問の手続きと職員の対応について記します。

 

<参考>

ハローワークで失業保険をもらうためには、

  1. 初回訪問すること
  2. 職業講習会を受けること
  3. 雇用保険説明会を受けること
  4. 失業の認定日に来所すること

の4つのプロセスがあり、それぞれハローワークを訪問する必要があります。

こちらで解説するのは「1初回訪問すること」の内容です。

 

ハローワークに持参したもの

元勤務先から送られてきた「離職された皆様へ」というパンフレットには、受給に必要なものとして、

  • 離職票-1
  • 離職票-2
  • マイナンバーカード
  • 運転免許証
  • 印鑑
  • 写真1枚(もう1枚は事前に離職票-2貼付)
  • 本人名義の預金通帳

をハローワークに持参せよと書かれています。

あわせて会社から「求職票」も届いたので、それも合わせて持って行きました。

(「求職票」は、ハローワーク発行の書式で、「仕事探しします」意思表示するものです。通常は、ハローワークに行ったときに書くものですが、会社が事前に送ってくれたのです)

 

離職票等はこちらで解説しています!

離職票が届いたらハローワークに行く事前準備を!

退職者が初めてハローワークに行く前にやるべき事前準備
会社を退職したら、さまざまな手続きを行うことになりますが、中でも大切なのは失業給付金をもらうため、ハローワークで行う手続き。これを疎かにしていたら、失業保険がもらえなくなりますからね。さて、退職してから約3週間が経過し、ようやっと元勤務先か

 

新宿のハローワークを訪問

私の住所を管轄するのは、東京は新宿のハローワークです。

ハローワークの正式名称は公共職業安定所、職安ですね。

新宿には「職安通り」と言う名称の道路があり、そこのハローワークに行くものと思っていたのですが、住所を見ると新宿西口の高層ビル群になっています。

手狭になったのか、一部、移転したようです。

向かったのは写真の右側のビル。新宿駅西口にある「エルタワービル」の23階です。

 

 

23階エレベーターホールからの景色。少し曇っていますが、見晴らしは良いですね。

 

 総合受付へ

ハローワークの出入り口を入ると正面に総合受付があります。

通路の真ん中にパーテーションがあり、左側が「求人検索パソコン利用受付」、右側が「申請・初めての方」の表示があり、右側に進みます。

 

そこで、「失業保険の申請に来たんですけど」と職員の方に言うと、

「では、離職票を確認させてください」

とチェックされました。

その後、アンケート用紙を手渡され、

「これに記入した後、4番の発券機で番号札を取ってお待ちください」

と言われました。

 

受付の左右のスペースにはたくさんのパソコンが並んでおり、求人検索をしている人が何十人もいます。

「ずいぶんと混雑しているなぁ。待たされるのかなぁ」

と思いつつ記入台に向かうと、こちらには順番待ちしている人が全くいませんでした。

 

手渡されたアンケートは実に簡単なもので、失業保険の申請ができるかどうかを問われるものです。

「現在、働いている」、「すでに、内定が出ている」といった質問が、8つくらい書かれており、「はい・いいえ」と記し、「はい」の場合は、その具体的な内容を書き込むものです申請ができない可能性あります

なので、すべて「いいえ」にチェックしました。

 

失業保険の資格確認

番号札を取って椅子に座ると、すぐに職員の方がやってきて、面談用のカウンターに案内されました。

まず、持参した書類を出したところ、ものの数秒で

失業保険の受給資格を確認しました

と、資料をチラ見されただけで「認定」されました(笑)。

 

続いて、

「離職理由がこちらで、勤続20年以上ですので、「候」(=会社都合退職)となります」

と言われました。

私としては、いろいろと質問されると思っていたのに、あまりにアッサリと認定されたので、かえって拍子抜けでした。

でも、正式に「会社都合退職」となったので、一安心です。

 

引き続き、書類をチェックされました。

免許証は本人確認、預金通帳は失業保険の振込先に記載間違いがないかを照合を受け(ちなみに、中のお金の出し入れが記帳されているページは見られませんでした)、あわせて、マイナンバーを離職票-1に記入してもらいました。

持参した印鑑は、使わなかったです。

その後、「雇用保険受給資格者のしおり」を渡され、あわせて認定スケジュールの説明を受けます。

 

具体的には、

  • 受給資格決定日となる当日4月21日から27日までの7日間は待機期間となること

(失業状態を確定させるためだそうです。よう分からんけど・・・)

です。

 

それぞれの来所日時は、あらかじめ「しおり」の表紙に書かれています。

見ると、すでに予定を入れている日とかぶっているのです・・・。

そこで、「○日は都合が悪いんですが」と申し出ると、これまたアッサリと日程変更してくれました。

 

確認として、

「職業講習会を受けるまでの間、私は何かやるべきことはありますか?」

と聞くと、

「何にもしなくて結構です」

との答え。

トータルで10分かからないくらいでした。

 

求職票の登録

続いて求職票の登録です。すぐ近くのカウンターで、別の職員が対応してくれました。

持参した「求職票」を提出すると、「データ入力をするので、これを読みながらお待ちください」と「はじめてのハローワーク新宿」というパンフレットを渡されました。

内容は、施設の利用ガイドです。

 

少ししたら、職員の方が、「あのぉ~、これ~」と言いながら求職票を差し出してきたのです。

求職票には、就職するに当たって、自分の希望を書く欄がいくつかあり、希望する月収という欄もあります。

私はそこに相当高めの額を記入していたので、「ムチャを言うな」と指摘されるかと思ったのですが・・・、担当の方が指差していたのは右下の欄。

それは、直近の月収を記入する欄なのに、私は誤って年収を書いていたのです。

 

「あ、ごめんなさい。間違っていました。月収はこんなにないです」と書き直しをしました。

希望月収に対しては、何のコメントもなかったですね。

 

その後、パソコンの検索の仕方を教えてもらいました。

デモで、ざっと検索してもらったら、いきなり数千件のヒットがあります。

そこから、いくつか絞込みを行って数百、さらに「フリーワード検索」で10数件までになりました。

で、なぜか分からないのですが、求職者が自由に使えるパソコンには、「フリーワード検索」の機能がないとのことなのです。

特定の条件で検索したいときは、担当者がいるカウンターに来てほしいとのこと、なんか面倒くさい仕組みになっています。

求人票と求人情報一覧表をプリントアウトしてもらって、登録は終了。

こちらも10分かからない程度の時間でした。

 

以上、ハローワークに訪問してから終了まで、待ち時間を合わせても30分程度で初回訪問は簡単に終了となりました。

 

ハローワークの職員はものすごく礼儀正しかった

以前まで私は、ハローワークの職員に対して悪い印象を持っていました。

高飛車で、横柄というイメージです。

ところが、今回、初めて行ってみて、ものすごく礼儀正しかったのにビックリしたのです。

悪い印象を持っていた理由

もう20年以上前になりますが、妻が退職して失業保険をもらっていたときのこと。

失業認定日に行くたびに出てくるハローワークの職員は「嫌みったらしいオヤジ」で、どうでもいいことまで根掘り葉掘り聞かれ、本当に気分を悪くすると愚痴を聞かされていたのです。

また、私の元勤務先には、「頭がすこぶる悪いくせに、態度はやたらにでかい」という残念な先輩がたくさんいて、そういう人がなぜか、何人もハローワークに再就職しているとの噂を聞いていたのです。

なので、ハローワークの職員に対しては、悪い印象しか持っていなかったのですね。

 

悪い印象が少し薄れていた

2年ほど前、とあることでハローワークで仕事をしている人と知り合いになりました。

その人は、とても人当たりが良く、気遣いもできる気持ちのよい人で、この人のおかげで自分が持っていたハローワークの職員に対するイメージが少し変わっていたのです。

ある日、「職場の人間って、めっちゃ感じ悪い人多くない?」って聞いたんですね。

すると、「そんなことないよ。最近は、行政もサービス業だから、ちゃんとした対応をするよう強く言われてるし」との答えでした。

 

この友人を見ていると納得できる答えでしたが、でも、全員がそんな対応をするとまでは思えません。

で、「ホント?」って聞くと、

「あまり大きな声では言えないけど・・・、職員にも何種類かあって、国家公務員の正職員で年配の人は、お世辞にもよい対応をしているとは言えない。

でも、若手の人や、契約社員で働いている人は、かなり厳しく指導されているので、対応は本当にいいよ。

実際、悪い対応をしたら、すぐにクレームが来て、上司からメチャクチャ怒られるしね。契約の人は、それで契約打ち切りになることもあるから」

と教えてくれました。

 

実際に接して、あまりの礼儀正しさにビックリした

そして、実際にハローワークを訪問し、職員の方々と接し、本当に礼儀正しい対応を受けたのです。

まず、総合受付。若手の男性が対応してくれました。

まず深々とお辞儀をしながら「いらっしゃいませ」と言われ、その後、完璧な敬語で段取り説明をしてくれました。

 

次が資格確認の担当の方。

40代なかばくらいの男性です。

番号札を取って待合用の椅子に座っていたら、腰を屈めながら「そそそ」という感じで近づいてきます。

そして、

「お客様、大変、長らくお待たせいたしました。ささ、どうぞ、こちらへ」

と言って、カウンター席に案内してくれたのです。

 

さらに、私のために椅子を引いてくれるというおまけ付きです。

当方としては、ネチネチと来るだろうなと身構えていたところに、この対応です。

「え?お客様?それって俺?」

「椅子を引いてくれるの?」

逆カウンターパンチで、ビックリしました。

 

そこからも当然丁寧です。

資料を見るとき、

「こちらに、転記させていただきます」

と断りを入れたり、

「恐れ入りますが、資料を拝見させていただいてもよろしゅうございますか?」

と言って、両手でかしずくように資料を受け取ったり。

 

上に書いた「日程が都合悪い」旨をいうと、

「何の問題もございません。それでしたら、ご都合の良い日に変更させていただきますが、いつがよろしゅうございますか?」

との返事です。

 

居酒屋の店員が「よろこんで!」と対応するのと同じくらいの融通の良さです。

そして、

「何かご質問はございませんか?」

「他にお困りのことはございませんか?」

と続き、終了時にはカウンターから出て私のとなりで90度のお辞儀をしたあと、

「お客様、本日はありがとうございました。また、お越しくださいませ」

とまで言われました。

 

最後の求職票の登録をしてくれた女性は、ここまで丁寧ではありませんでしたが、立ち上がって90度のお辞儀でのお迎え、お見送り時には「ありがとうございました。また、お越しくださいませ」でした。

全員、本当に礼儀正しかったです。

特に2番目の方は、一流ホテルのコンシェルジュでも、ここまでのホスピタリティはないのでは?と思うくらいの対応でした(一流ホテルのコンシェルジュがどんなのかは、知りませんが・・・笑)。

正直、「なんじゃ、こりゃ?」ってビックリしましたね。

 

おわりに

ハローワークへの初回訪問は、本当に簡単に終わりました。

今後、行かれる方へのアドバイスとしては、

  • 事前に書類を書いておくこと(求職票は、会社から送られないかもしれませんので、その場合は当日、ハローワークで書くことになります。ちなみに、鉛筆書きです)
  • 平日の午前中に行く(担当の人からは、16時以降と土曜日は混みあうので時間がかかると言われました)

ことをおすすめします。

 

また、ハローワークの職員の対応については、たまたま、私の対応をしてくれた人がズバ抜けて礼儀正しかっただけなのかもしれません。

でも、全体的に良い対応になっているのは間違いないので、特段、身構える必要はないと思いますよ。

もちろん、「俺はお客様だ!」と威張るのはダメですよ(笑)。

 

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