50歳代後半のおっさんがなんで再就職したのか?

 

再就職して約半月、生活サイクルを「お勤め人モード」に戻し、新しい職場環境にも少しずつ慣れてきました。

大変ありがたいことに、再就職先での仕事、職場の雰囲気、そして、人間関係はとても良好で、「ここなら、やっていけそうだ」とホッとしているところです。

とは言いながら・・・、なんだかんだで疲れを感じていましたので、このゴールデンウィークは恵みの休暇となっています。

 

失業中は毎日が日曜日、今日は何曜日か?はテレビドラマを見るときくらいしか意識しなかったんですけどね、今は休日のありがたみをヒシヒシと感じております(笑)。

さて、今回は50歳代後半のおっさんが、なんで再就職したのか?を記します。

 

再就職したのではなく、再就職できたというのが実際

まず、「再就職した」と書いておりますが、正しくは「再就職できた(≒採用してくれた会社があった)」というのが実際の感想です。

今、世の中は「人手不足」、2017年の有効求人倍率は1.5倍と44年ぶりの高水準と言われていますよね。

 

でも、この数字には「統計のマジック」が隠されているんですよ。

細かく中身を見ていくと、人材の実需があるのは、

介護・医療系、飲食店、建設関連の現場スタッフに、IT系のエンジニア

といったところ。

 

これらの業界・職種って、労働者にとって、とても厳しい環境にあるため、就業希望者が少ないうえに辞めていく人も多いので、人手不足がすさまじく、実質求人倍率は6~7倍とめちゃくちゃ高いのです。

これが有効求人倍率を全体的に底上げしているのですね。

 

一方、私が希望していた「管理系の事務職」は、求人枠は少ないのに、就業を希望する人がたくさんいるので、有効求人倍率は0.5倍程度

人手不足どころか、実は職場の中では人がダブついていると言ってよいのでしょう。

 

この1年、就職活動をする中で、私が応募した会社は(私の知る限り)どこも応募倍率は数十倍、中には100倍を超えていた会社もありました。

 

この激しい競争率は、私が「選り好み」をして、条件の良いところにしか応募しなかったことも大きな理由だとは思いますが、事務系の転職・再就職は世の中で言われているほどの状況ではなく、良い求人には応募が殺到しているんです。

 

逆に採用する企業側にとっては、少し募集条件を良くするだけで、応募はまさに入れ食い状態、そして、人選は「選り取り見取り」なわけです。

なので・・・、応募してきた中から、20~30歳代の活きが良くて伸びしろのある人材を選ぶか、50歳代の先のない一丁上がりのおっさんを選ぶか、企業がどちらを採用するか、まあ、明らかですよね(笑)。

 

こんな状況だったものですから、私自身、再就職するのは難しいと実感しておりました。

実際、失業保険のための当て馬応募を除いても、10社近く応募して、ことごとくダメ。

一度、内定は出たものの、希望していた職種とは全然違う仕事だったら採用という話でしたので、嬉しいどころか足元を見られたようで、とてもイヤな気分になりましたし、ね。

(もちろん、即座にお断りしました)

なので、再就職先の会社から内定の連絡をもらったときは、すぐには信じられず、「再就職した」というよりも、「再就職できた」というのが率直な感想なんです。

 

50歳代後半で再就職した理由

では、いよいよ本論?である「50歳代後半で再就職した理由」について記していきます。

退職してから1年間、その前のモラトリアム期間も含めて、いろいろな紆余曲折があり、自分の気持ちはいつもブレブレだったのですが、昨年の終わりくらいまでは、どちらかと言うと再就職という「勤めに出ること」には後ろ向きで、再就職活動にも真剣に取り組んでいませんでした。

再就職したくない(再就職でいない)

どこかに勤めた経験のある方でしたら絶対にご理解いただけることなので、あえて書くまでもないのですが・・・、勤めに出ることって、メリットもありますが、デメリットもたくさんありますよね。

 

特にデメリットは、「宮仕え」という立場になること。

組織に拘束され、時間と行動の制約を受けつつ自分の持つソース(資源)を切り売りすることが「宮仕え」であり、時に理不尽な思いや行動を強いられること、だと言えるでしょう。

勤めている間は、このデメリットに鈍感というか、何となく当たり前のことと受け止められる(あるいは、給料を貰う対価として割り切ることができる)のです。

でも、一度、失業者という自由な身になると、

「いまさら、カンベンしてよ」

という気持ちになってくるんですよね。

 

それと、再就職したとしても、見知らぬ職場でゼロからの再スタートを切るのはなかなか荷が重いことです。

新しい職場環境や人間関係でストレスフルな状態に陥ることは、簡単にイメージできますからね。

同輩から、こんなイヤな話も聞いていましたし・・・。

 

このように「再就職したくない」という気持ちが強まっていて、あわせて、上述のとおり、希望する会社や仕事に就くのは、とんでもなく困難なことが分かってきましたので、「こりゃあ、再就職できないな」と思うようになっていたのです。

まあ、質素な暮らしをしていれば、経済的にパンクすることはないとの試算ができたのも、再就職に前向きにならなかった大きな理由です。

 

やりたいこともやり続けていたら飽きる

退職した当初は、年金や健康保険、失業保険の手続きやら、退職金の扱いなんかで、ゴタゴタしつつも、お昼のワイドショーやテレ東のカットしまくりの映画を見たり、漫画を読んだり、パートに出ている嫁に成り代って、主夫として家事を担う毎日。

頻繁に小旅行に出かけたり、せっかく体験していることだからと退職後の事務的な手続きをまとめて、こちらのブログで書いてと、自由気ままな毎日を過ごしていました。

 

一方、「絶対に再就職しない」と決めていたわけでもなく、失業保険を受給するためにはちゃんと就職活動を行う必要もありましたので、いくつかの転職サイトや転職エージェントに登録して、一応、毎日、求人情報はチェックしていました。

転職支援会社に登録すると、「扇情的」なメルマガがガンガン送信されてきます。

ネットの自動配信広告も転職サイトの広告だらけになるので、まあ、見てしまうんですよね。

これが良く出来ていて、興味深い話やタメになることがたくさん書かれているので、読んでいておもしろかったですし。

で、再就職のノウハウ的なものを自分の実践も絡めながらまとめて、これまた、このブログで書いたりもしていました。

*私自身がキャリアコンサルタントの勉強をしていて学んだことや、人事部で採用を担当していたときの経験、そして何より自分自身が転職者(再就職者)として気付いたことや行ったことをまとめています。

よろしければ、チェックしてみてください!

 

このように中途半端な就職活動を続けながらも、

「やりたいことを、やりたいように、やる」

自由気ままな毎日を過ごしていたのです。

 

でもね、ぶっちゃけ、飽きるんですよ、こういう毎日って。

やりたいことと言えばやりたいことなんですが、毎日続けていれば、それが出来る喜びは薄れていって、そのうち、やりたいことではなくなってくるんです。

もっというと、やりたいことではあるものの、これといった目標も無ければ、絶対やるべきとの強制力も無いと、自分に甘えが出てきて、やらなくなるんですね。

こうやって、やりたいことも、いつしか、やりたいことではなくなっていたのです。

 

で、自分の状況を自覚したときに、

「やりたいことでもやり続けていたら飽きる」

「人間、ある程度の強制力がないと、やる気を維持できず、結果、行動力が下る」

ということを、マジマジと感じました。

そして、特にこれといってやりたいと思えることがなくなったにも関わらず、

「やるべきことがない毎日が一生続くのか?」

と思うと、出口のない不安を感じるようになっていたのです。

 

幸か不幸か、嫁さんは私に対して一度も、

「とっとと再就職しろ!」

とは言いませんでした。

彼女が言っていたのは、

「自分が好きなようにすればいいじゃん(≒私も好きなようにするからさ)。

でも、今みたいな生活を続けてたら、すぐに老けるよ」

ということだったのです。

 

有り余るほどの時間があって、「やりたいことをやる」とか、「自分が好きなようにする」というのは、本当に理想ではあります。

でも、実際にそれができる立場となったら、存外に難しいことなんだなと身をもって感じるようになりました。

(もしかしたら、本当にやりたいことや、自分が好きなことを出来ていなかったのかもしれませんが・・・)

そして、まだ身体と頭が動く間は、ある程度の外的な強制力の中で動いているほうが、いらぬことを考えなくてもいいし、何かにつけて「楽」なんじゃないかと思うようになったのです。

これが、本気で再就職しようと思った理由のひとつです。

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やっぱりお金の問題は切実

本気で再就職しようとしたもうひとつの大きな理由、というか最大の理由は、やっぱりお金の問題です。

上述のとおり、質素な暮らしをしていれば、何とかなるとの目論みはありましたが、入りがなくても出るものは出ていくので、当然ながら手持ち金は減っていきます。

幸い私は約1年間、失業保険を受給できましたので、ある程度の収入はありました。

でも、手持ち金は減っているし、失業保険が切れた以降、資産が大幅に目減りしていくことは明らか、そのストレスはとっても大きいだろうことは簡単にイメージできるんですよ。

 

・・・本当にねぇ、遅過ぎというか、自分でもなめてたなぁと思うのですが、昨年の終わりくらいになって、ようやっと真剣に、失業保険が切れたあとのストレスと、それを避けるための収入のあり方について考えるようになったのです。

その時に考えた選択肢は、

  • 再就職する
  • パートに出る
  • 自営・フリーランスとなる

といったもの。

 

収入的には再就職が確実ですが、実際に雇ってくれるところがあるかという大問題があり、パートなら仕事はなくはないものの、収入は限定的で、かつ、仕事に魅力が感じられないものしかない。

自営・フリーランスは全く持って現実性がないので除外。

ということで、ダメ元でも、とにかく再就職活動を真剣に行うことを一番に考えるようになったのです。

 

転職コンサルタントの後押し

最後に、私が登録していた転職エージェントのコンサルタントの方の存在も、再就職できた大きな要因でした。

再就職活動を行う中で、何人もの転職コンサルタントの方とお会いし、担当してもらいました。

私は年齢が50歳代でしたので、担当してくれたコンサルタントは、同年代か私よりも上の人が多かったのですが、ほんと、いろんな人がいました。

そして、中には、結構、ダメだこりゃと思える人がいたんです。

もっとも、ダメだこりゃと思えた人たちは、私が再就職活動に本気ではないことを見透かしたうえで、適当にあしらっていたのだと思います。

が、中には人間としてもビジネスパーソンとしても本当にどうしようもなくレベルの低い人が何人もいましたけどね(笑)。

なので、転職エージェントに登録した方で、変なコンサルタントが担当になったら、ソッコーでチェンジしてもらったほうがいいですよ。

でないと、時間のムダになるばかりか、いらぬストレスを受けることになりますので、まともな転職活動ができなくなりますから、ね。

いや、ほんと、マジで。

 

そんな中、秋ごろに出会った一人のコンサルタントの方が、とても親身になって対応してくれたのです。

転職コンサルタントとしての経験は皆無だったものの、企業での人事経験は豊富で、それ以上にビジネスパーソンとして実に優秀な方です。

詳細は割愛しますが、当初はあまり再就職に真剣でなかった私に、その方が本当に真摯に対応してくれて、ずっと後押しを続けてくれました。

そして、私にとって、人としての相性がとても良かったのですね。

 

おかげさまで、途中であきらめることなく、結果的に、自分が一番行きたいと希望したところに再就職することができました。

「変なコンサルタント」がウジャウジャいる中で、このような方にめぐり合えたことは、本当にラッキーだったな、と感謝しています。

ちなみに、その方とは今、個人的なお付き合いをさせてもらっています。

 

おわりに

たくさんの余談も含めて、長々と書き綴ってしまいましたが、以上が「50歳代後半のおっさんが、なんで再就職したのか?」という理由です。

この1年強の間に考えたことや行ったことを、思い出しながら書きました。

 

読み返してみて、我ながら「めっちゃグラグラしてるし、ぬるいことを考えてたんだなぁ」と思います。

でも、その時、その状況で考えていたことであり、あわせて、自分自身が失業者という立場になってはじめて分かったことも多々ありましたので、恥ずかしさを感じつつも正直に書いてみました。

参考になるようなことはあまりなかったとは思いますが、にも関わらず最後までお読みいただいたことに感謝します。

 

では、また。

 

 
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