上司が困っているとき部下から話かけるだけでも助けとなる理由

 

部下が上司を助ける。

少しイメージしにくいことかもしれません。

だけど、そんなに意識しなくても、部下が上司を助けることって結構あることなんです。

その中でも最たるものが、「上司が困っているときに話かけること」なんです。

 

上司が困っているとき

仕事をしていて、困ることってありますよね。

これは、上司という立場になっても同じ。

その業務範囲の広さや責任の重さから考えると、イチ社員よりも困っていることは、ずっと多いかもしれません。

 

でも、自分から部下に「今、困っているから助けて」と言える上司は、あまりいないように思います。

大変な状況で端から見ていて明らかに困っていても、素直に助けを求めてこないのです。立場上、やせ我慢してしまうのでしょうね。

 

そんなとき、部下から「何かお困りですか?」と声をかけられたら、上司として、どんな気持ちになるでしょうか?

 

 

もちろん、上司が困っているときに声をかけるのは、出すぎたマネをしているようで気が引けるし、実際に自分が力になれないかもと考えるとハードルは高いです。

下手に声をかけたら、逆に怒られそうな気もするし・・・。

 

それでも、ここは「どうしました?」って、シンプルに声をかけてみましょう。

どんな人でも、困っているときに、声をかけられたり、助けてもらえると本当にありがたいもの。

よっぽどのへそ曲がりでない限り、とても嬉しく感じるはずですから。

上司が問題を話しはじめる

勇気をもって上司に声をかけました。上司はどんな反応をするでしょうか?

 

具体的に手伝ってもらいたいなと上司が思うことがあれば、その指示を出します。

実際に力になれることが無かったとしても、

「心配してくれてありがとう。何とかするから大丈夫」

と感謝の気持ちで答えてくるはずです。

 

その上で「いや、実はな・・・」と、上司が今抱えている問題を話してくれることでしょう。

このことが最大の手助けだと言えるのです。

 

上司が困っているときとは、仕事において八方塞となり次の打ち手を見出せないか、複数の選択肢があって各々のメリット・デメリットを計りかねているときが多いと考えられます。

そういうモヤモヤした腹の内を、吐き出したい気持ちは強いものです。

 

もちろん、1から10まで全てを話すことはなく、本当の核心部分は濁してくると思います。

でも、上司は話相手になってくれた部下に感謝し、何らかの「肯定的」「建設的」な意見をもらえたら大喜びするでしょう。

一方、部下にとっては、ワンランク以上上の仕事に接する良い機会となるのです。

 

どんな問題があって、どう対処しようとしているのか、何に悩んでいるのか・・・、まさに上司の仕事のプロセスを知る絶好の機会と言えます。

そして、上司とより良い関係をつくる一助ともなります。

おわりに

もし、上司が何も話をしてくれなければ、残念ながらまだ十分に認められていないと思われます。早く信頼してもらえるよう努力を続けましょう。

逆に、上司のことが大嫌いという人は、いくら困っていようとも、声をかける必要はないですよね。

 

大嫌いと思うには、それなりの理由があってのこと。そんな人の手助けをしようという気にはなれないでしょうし、それこそ善意で声をかけたのに、八つ当たりや逆ギレでもされたら堪らないですから。

放置し、傍観しているのがよろしいようで。

 

関連 上司から好意を得る「ミラーリング」その心理的効果とは?

 

では、また。