上司から好意を得る「ミラーリング」その心理的効果とは?

 

「ミラーリング」とは

「ミラーリング」って、聞いたことはありませんか?

直訳すると「鏡写し」となりますが、データのバックアップ等で使われている言葉ですね。

一方、心理学の用語でもあり、人は「自分と同じ動作をする人に対して行為を持つ」と言うことを指しています。

逆に、「自分が好意を持っている相手のしぐさや動作を無意識のうちに真似をしてしまう」ということも言えるそうです。

 

 

具体的には、相手が両手を広げればこちらも広げ、足を組めばこちらも組む、と言ったことを繰り返していると、やがて相手から好意を持たれる、ということです。

また、動作以外にも、話しているときのあいづちの仕方や、間の取り方、しゃべり方などが似ている、などもあてはまります。

「ミラーリング」の効果

「自分と似ているな」と感じさせると、相手に対して親近感を持つものですよね。

そこまでではなくとも、自分と同じ動作であったり、話す間合いが一緒だと、話しやすいものですし、それが高じると「気が合う」になっていきます。

 

実際に、営業の仕事をしている人、店頭販売員などで成績の良い人は、この「ミラーリング」を行っている場合が多いそうですね。

「ミラーリング」自体は、このように、動作などを通じて、相手にある種の安心感を与え、好意を得ていくもの、と言えます。

これは、同じ服装や髪型をしている人、あるいは、出身地や趣味が同じ人に対して、親近感を持つ、つまり、「自分に似ている人を好きになる」に通じるものがあるということでしょう。

 

そして、上司と仲良くなるためには、上司のマネをすると良いともいえます。

もちろん、そのためには上司のことをよく知る必要がありますけどね。

「ミラーリング」は難しい

私は、「ミラーリング」にトライしたことがあります。

動作を真似る、話し方を真似る、という意味では、実に単純な所作なのですが、これがなかなか難しいのですね。

意識すると、どうしても頭で考えてしまうので、動作自体がぎこちなくなったり、「真似をする」ことに意識が集中しすぎて、考えがおろさかになったりするのです。

 

さらに言えば、好意を持ってもらうために「真似をする」という行為自体に、あざとい感じがしてしまい、自分にはちょっとできないなぁ、と思ったのです。

 

 

ただ唯一、間合いを同じにするというのは、比較的やりやすいと思いました。

呼吸するタイミングを相手に合わせていると、いつの間にか間合いがあってくるからです。

自然と「ミラーリング」を行えるようになるのは、相当の訓練が必要です。

だからこそ、これができる営業マンや販売員は、良い成績を取れるということなのでしょう。

 

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では、また。