趣味を仕事にするのがダメならば仕事を趣味にすれば良い

 

「趣味を仕事にできたらなぁ」

どなたでも、一度は考えたことがあると思います。

 

趣味だったら、思い入れを持っているし、やっていたらすぐに時間が過ぎてしまう。

そんな趣味が仕事だったら、これほど楽しいことはありませんよね。

だけど、現実的には、そう簡単にいかないものです。

 

テレビのドキュメンタリー番組やネットの書き込みなどで、趣味を仕事にした人が、商売として成り立たずとても厳しい状況に陥ってるのを見ることがあり、

「やっぱり趣味を仕事にしてはダメなんだなぁ」

と思ってしまいます。

でも、本当に趣味を仕事にしてはダメなのでしょうか?

 

趣味を仕事にしてはダメな理由

趣味を仕事にするために「勤め人が独立したけれどダメだった」ケース、これらをよく見ていると、どうやら、

  1. 本人の趣味におけるレベルが、ビジネスとして稼げる域に達していない
  2. 営業力を含めたビジネススキルが伴っていない

ことが原因となっています。

 

1の趣味のレベルですが、ラーメンを食べることは好きで、味の評価はできるけれど、人がお金を出してでも食べたいというラーメンを作る能力は持っていなかったということです。

2のビジネススキルでは、一番大きいのはマーケティング力になりますが、資金管理や付帯するさまざまな事務的業務の処理能力など、仕事として求められるスキルが、必要なレベルに達していないということです。

 

こう見ていくと、趣味を仕事にしたからダメなのではなくて、

  • ビジネスとして成立しないことを始めた
  • ビジネスとして運用する能力がなかった

ことがダメな原因だと考えられるのです。

 

逆に言えば、この2つがクリアできていれば、趣味を仕事にしても十分、成立するはず。

世の中には趣味を仕事にして成功したという人はたくさん存在していて、その人たちは間違いなくビジネスの能力があり、かつ、自分の趣味がビジネスとして成功するジャンルであったろうと考えられます。

 

仕事を趣味にする

では、上述の1・2が及ばす「趣味を仕事にする」ことができない人、あるいは、端からするつもりのない人は、どうすればよいでしょうか?

答えは簡単、「仕事を趣味にする」と良いのです。

と書くと、なんか「ワーカーホリックになりなさい」と言っているようですが・・・、要は仕事を楽しめるようになると良い、ということですね。

これが、なかなか難しいのですが、以下のイメージを持つと、気持ちが変わってくるように思います。

 

初心を思い出す

今現在の仕事を選んだ際、なにか惹かれるものがあったのではないでしょうか?

それが、何だったか思い出してみると良いでしょう。

扱っている商材が好き、接客をやってみたい、機械を操作するのが得意・・・、何かしらのポジティブな理由があったはずです。

それらを、もう一度掘り起こしてみて、どうすれば楽しめるかを考えるのです。

でも、もし、今の仕事が全く想像していたものと違っていて、全く面白みが感じられないのであれば、今度はその仕事の本質とは何かを考えてみては、いかがでしょうか。

 

ゲーム感覚で仕事をする

これまで何人も、楽しんで仕事をする人を見てきました。

その人たちは、異動や担当替えで違う仕事を行うようになったとしても、常に楽しんでいるのです。

私の目から見て、その人たちに共通して言えることは、

  • 仕事(担当する業務)の本質を理解している
  • それをこなせるように、自分の知識と能力を向上させている
  • 自分で高い目標をつくり(=より良い結果)、それを達成するために、常に新しいやり方を考え実行している
  • 優先順位をつけ、出来ないことは出来ないと割り切る
  • 余分なこと、無駄なことは極力、排除する
  • まわりを巻き込む
  • 結果に一喜一憂する
  • 振り返りを行い、さらに次の目標に切り替える

などと言った行動を取り続けている、ということです。

まるで、ゲームをやるような感覚で、仕事を楽しんでいるのです。

 

よく「一喜一憂してはいけない」と言われますが、仕事を楽しんでいる人は、総じて一喜一憂しますね。

うまくいけば、子どものようにはしゃぎ、ダメなときは凹みまくります。

でも、気持ちの切り替えが早く、すぐに次の行動に移って行くのです。

 

趣味が楽しいのは、その本質的な良さを分かっているとともに、自分が一定の「出来る」レベルであり、かつ、さらに目指すべき上があるからでしょう。

仕事も本質を理解し、継続的に取り組めば、楽しくなるのだと思います。

 

以上、能動的に仕事に取り組むために、「仕事を楽しめるようになる」、そのためには、初心に戻ってみることと、仕事の本質を見出してゲーム感覚で取り組むこと、と記しました。

 

では、また!