上司という「職務としてリーダー役を命じられた人」が考えるべきこと

 

ものすごいリーダーって誰?

ビジネスの世界で、ものすごいリーダーは?と聞かれたら、 誰を思い浮かべますか?

そして、どのような点が、すごいと思いますか?

 

海外では古くはロックフェラーやカーネギー、モルガン、・・・。

GEの経営者で「経営の神様」といわれたジャック・ウエルチ。

近年では、アップルの創設者であるスティーブ・ジョブズ。

 

日本の経営者でいえば、古くは、渋沢栄一や岩崎弥太郎、松永安左エ門、小林一三、・・・。

以降、松下幸之助、井深大、盛田昭夫、稲盛和夫、永野重雄、土光敏夫、そして、ソフトバンクの孫正義、ユニクロの柳井正、楽天の三木谷浩史などなど。

他にも、もっともっとたくさんの方々がいらっしゃいます。

(順不同、敬称略)

 

リーダーに対するイメージ

私がぱっと思い浮かべたのは、経営者としては異質だと思いますが、坂本竜馬でした。

そして、次に思い描いたのが本田宗一郎です。

偏った考え方かもしれませんが、私がイメージするリーダーとは、

  • 大きな理想像を描いている
  • その理想を実現するために、遮二無二突っ走る
  • 強烈な人間的魅力を持っている

人なのです。

 

これまたイメージですが、リーダーとなる人は、雄弁で声がでかくて、大きな夢を語り続け、常に明るく前向きであること。

自分がやりたいことを好き勝手にやっているのですが、いつのまにか周囲を巻き込んでしまう(=フォロワーとさせてしまう)、そんな魅力をもっている人じゃないかと思います。

サラリーマンのリーダーシップとは

サラリーマンが、上司と言う立場になると、リーダーシップが求められます。

そもそも「リーダーシップとは、何ぞや?」について、いろいろな定義がありますが、一言で言えば、

「リーダーという人の上に立つ人間が身につけるべき考え方と所作のあり方」

なのだと言うことです。

 

上で述べたリーダーは、創業者であり経営者である人、自然にリーダーになるべくしてなった人とも言えるでしょう。

一方、サラリーマンで上司になった人は、「職務としてリーダー役を命じられた人」です。大企業の社長であっても、株主に任命されたリーダーなのです。

ある程度、人の上に立つ素養があるからリーダー役を命じられていると考えられますが、それでも上述の自然発生的なリーダー達とは本質的に異なるわけですよね。

 

にもかかわらず、偉人とも呼ぶべきリーダーから「理想的なリーダー像」を描くものだから、話がややこしくなるのではないかと思うのです。

(要は、凡人が偉人のマネをすると本人は思い悩むし、それにつき合わされる部下はたまったものじゃないということ)

 

では、任命されたリーダーはどうあるべきかですが、

「自分のミッションを正しく理解し、実行すること」

に他ならないと思います。

このことはリーダーだけにあてはまるのではなく、組織に属する人であれば全員に言えることですね。

 

つまりは、やるべきことをやるのみであって、何か特別なことをやる必要はない、ということ。

リーダーという立場の人は、「理想的なリーダー像」という幻想は一旦忘れた上で、自分の足元をしっかりと見つめなおすことが大切ではないかと思います。

そのほうが、自身の「心の安寧」になると思いますし。